大会出場の度に知名度がうなぎ上り!

ショーン選手は、カリフォルニアのサンディエゴに生まれました。
スノーボードを始めたのは6歳の頃で、7歳で初出場したアマチュアの大会では12歳以下の部門で優勝を飾りました。
めきめきと腕を上げていき、その翌年から世界大会にも出場するようになりました。

13歳の頃に母親がバートンというスノーボードメーカーに電話をしたのがきっかけで、同社からスカウトされプロへ転向しました。
兄の影響で幼い頃からスケートボードでも活躍しており、「バート」と呼ばれる種目を得意としています。
19歳の時に初めて出場したトリノオリンピック(2006年)で金メダルを獲得し、その後も2010年のバンクーバーオリンピック、2018年の平昌オリンピックでも金メダリストとなり、スノーボード界では最も多くの金メダルを獲得しています。

実は、平昌オリンピック開幕の4カ月前である2017年10月に、ニュージーランドで練習中にボードをリップに引っかけて正面から地面に身体を叩きつけてしまい、顔面を62針も縫う大怪我を負っていました。
しかし、そこから奇跡的に復活し金メダルを獲得した事も、レジェンドと呼ばれる所以になっています。

X‐Gamesでは、夏、冬ともに無敵の強さを見せ、これまでに金メダル13個を含む計23個のメダルを獲得しました。
パーフェクトスコアを2度も出した記録は未だに誰にも破られていません。
一時期、赤い髪がチャームポイントだった事から、「フライング・トマト」という愛称がついており、今やスノーボード界において知らない人はいない存在となりました。
しかし、2022年の北京オリンピックを最後に現役引退を表明しています。

ガンダムやゲームなどが大好きで、ショーン選手が監修したスケートボードゲームも発売されています。
その他にも大会のオーナー、バンド活動など幅広い分野で活躍しています。

レジェンドの得意技

スノーボードでショーン選手が活躍するのはハーフパイプという競技で、半円筒状の小さな雪山を様々なテクニックを使って進み、得点を競うものです。
彼を象徴する技として代表的なのは、「ダブルマックツイスト1260」という回転軸を少しずつずらしつつ、縦に2回転、横に3回転半する技です。
最高難易度の技で、これまでにショーン選手以外で着地まで成功した選手はいません。

ショーン選手のプレイは、スタンスの幅が広いのが特徴で、他の選手と比べると全く異なるプレイスタイルとなっています。
過去にはクライマックスに「ダブルマックスツイスト」という大技も披露するなどして、注目を集めました。
常に難易度の高い技に挑戦し続け、スノーボード界の技術の進化の先駆けとなる選手がショーン選手であると言われてきました。