【なぜエクストリームスポーツに挑戦するのか】
エクストリームスポーツとは、速さ、技術の高さ、危険さなどが過激(extreme)な協議の総称です。
多くの人に聞き馴染みがあるバンジージャンプ、スカイダイビングもエクストリームスポーツの1つに含まれています。
どちらも普通では行かない高さから飛び降りますが、必要機材の徹底した管理などである程度の安全は守られています。
しかし、命綱なしのフリークライミングや、特殊なジャンプスーツのみを着て高いところから飛び降りて滑空するベース・ジャンプなど危険すぎる競技もあります。
エクストリームスポーツはその過激さから、普通のスポーツよりも大ケガ、時には死亡する可能性も高いです。
なぜ危険だとわかっていながらもエクストリームスポーツに挑戦するのでしょうか?
理由は人それぞれありますが、普通のスポーツでは感じられない魅力がそこにはあるようです。

【人間の可能性の限界を上回る】
エクストリームスポーツは、人間が日常生活では得られない刺激を得られる競技です。
人間に備わる五感や体力、筋力は日常生活で鍛えられるものではありませんし、たとえ鍛えたとしても限界があると感じます。
しかし、エクストリームスポーツに挑戦する人たちは、その強烈な刺激が五感に大きな成長を促すのです。
前方の状況を確認するのが精一杯の速さでも、その速さを繰り返し体験することで周りの状況も見られる程の視野を得ることができます。
山で危険な競技を行おうとした時、風や気候の変化などわずかな違和感を察知して、適切な判断をすることができます。
また、自らの限界を超えるような危険な競技に挑戦し、達成することで感情にも大きな影響を与えて、もっと強い刺激を追い求めて病みつきになる中毒性があるスポーツがエクストリームスポーツです。
エクストリームスポーツはただ危険なだけではなく、人間の可能性を広げるきっかけになっています。

【死のリスク】
エクストリームスポーツは楽しいだけではなく、当然ながらその高い危険性により死のリスクがつきまといます。
競技挑戦中に興奮して判断力が落ちた、機材などの確認をしたがアクシデントが起きた、自分の限界を大幅に超えるものに挑戦したなど原因は様々です。
エクストリームスポーツは公式の競技ではなく、多くは自らの意思で挑戦して、その結果を発信するので、誰かが止めるということができません。
しかし、エクストリームスポーツの挑戦者はただ危険な競技をするのではなく、自分の力量をわきまえることが大切です。
できることを徐々に増やし、スキルと知識を高めてレベルアップしていきます。
エクストリームスポーツが好きな人にとって挑戦しないという選択はあまりないので、死のリスクを下げるために自らを知ることが重要です。

【ヒーローになれる】
オリンピックの金メダリストはわかりやすいヒーローです。
人一倍努力し、大舞台でその実力を出して圧倒する姿はヒーローそのものです。
普通の人も憧れはあっても、そんな才能はないと諦めてしまいます。
ですが、エクストリームスポーツは勝敗を決めずにヒーローになれる可能性があります。
エクストリームスポーツは過激ものが多く、挑戦をためらうでしょう。
しかし、エクストリームスポーツに挑戦して自ら発信することで、誰かの目に止まって称賛されたり、何事にも挑戦する勇気を与えたりすることもあります。
エクストリームスポーツは普通の人でもヒーローになれる、そんな可能性を秘めています。