「全日本BMXフリースタイル選手権」の特徴

数あるエクストリームスポーツの中でも知名度が高い自転車競技が、「BMX(Bicycle Motocross)」です。
このBMXにはコースの走破タイムを競う「BMXレース」と、トリックの組み合わせやジャンプの高さなどの技巧点を総合的にジャッジする「BMXフリースタイル」という2種類の競技が存在します。

このフリースタイル形式で日本一のライダーを決める大会が「全日本BMXフリースタイル選手権」です。
全日本BMXフリースタイル選手権は、一般社団法人全日本フリースタイルBMX連盟が主催する大会であり、この大会の結果で世界選手権などの国際大会に出場する選手の選考などが実施されるものとなります。
2022年度は、9月16日~18日の3日間にわたり岡山県岡山市で開催されました。

「全日本BMXフリースタイル選手権」の魅力

BMXフリースタイル選手権はフリースタイルとしてBMXのテクニックを競う大会ですが、フリースタイルの中でもいくつかの種類に分けられており、それぞれの種目に魅力があります。
たとえば2022年度に岡山県岡山市で開催された大会では、「BMXフリースタイル・パーク」と「BMXフラットランド」2種目同時開催でした。

BMXフリースタイル・パークとは、コース内にあるさまざまなサイズのジャンプ台を使って多様なトリックを決めて得点を競う種目です。
縦回転のバックフリップや横回転の360といったトリックをはじめ、ジャンプ中のさまざまな回転技を組み合わせて高得点を目指します。

BMXフラットランドは、文字通り平らな場所でバイクに跨り、タイヤの上でバランスを取ったりその場で回転したりなど芸術性の高いトリックを連続して出すことで高得点を競います。
動き回ることによるアクロバティックさはないものの、前輪や後輪、自転車全体を手足のように巧みに操ってトリックを決める姿はとてもクールです。
トリックの組み合わせは無限にあるとされており、選手達は各自で高難度のトリックを組み合わせるなど工夫を凝らしています。

大会の楽しみ方

BMXフリースタイルは、なんといってもその疾走感やアクロバティックさは見る人に大きな興奮を与えます。
自転車が持つ可能性を大いに引き出すBMXという競技は、レースはもちろんさまざまなトリックを決める選手達の姿が最高にクールです。

BMXのフリースタイルにもさまざまな種目がありますが、種目ごとにどんな大技があるのかを事前に押さえておき、大会で各選手達が大技をいつ繰り出すのかを考えながら鑑賞するのも楽しみのひとつといえるでしょう。
東京オリンピックから正式種目となったBMXは、国内外問わず今後さらに盛り上がりを見せることが予想されています。