正座して乗るサーフィン

サーフィンやボディーボードのように立って乗るものではなく、正座をして楽しむマリンスポーツがあります。
それがニーボードです。
一般的にサーフボードよりも短い板のうえで正座をして、つまりひざを突くニーディングといわれている姿勢となって波に乗るスポーツです。

日本ではまだまだ知名度がこれからといったスポーツではありますが、このスポーツならではの特徴として、背骨や腰などに負担をかけずに楽しめるという特色があります。
そのため海外では、身体的な不自由を感じている人の中にもニーボードを楽しんでいる人も多いです。
日本国内でも専門店なども登場してきており、有名人も始めている人が少なくありません。
そのため、楽しめる環境が整っているため、今後高齢者などでも負担が少なく楽しめるスポーツとして定着する可能性があります。

かつては、ロングのサーフボードを使っているのが主流だった1960年代ごろに、ショートボードを使って華麗なテクニックを披露したことにより、このスポーツはメジャーとなりました。
80年代には、海外を中心に多数のユーザーがいたのですが、昨今ではマリンスポーツの多様化ともあいまって、スポーツをする人口は安定しています。
現在でも世界中に愛好している人々は多数存在しており、毎年1回はオーストラリアでのニーボードの大会が開催されています。
2011年には、世界大会が開かれるほどの人気を博しており、その多様性に関しては大変な評判を博しているのです。

特徴としては、サーフボードよりも短い専用の板を使って楽しみます。
腕だけではなく、シュノーケリングのときなどにつける足ひれ、フィンといわれているものを足にはめ、さらにひざに負担がかかることがあるので、水中でも使える専用のひざあてなどを使用して沖に出て波に乗るので、立ち上がらなくても波をかく力が出るのです。

立って乗るタイプのスタンディングといわれている、通常のサーフィンやボディボードのような形式よりも立ち上がるというステップがないため、ずっと安定して波乗りができるのはいいところです。
正座に近いひざ立ちで乗ることによって、通常よりもスピード感をダイレクトに感じやすく、通常のサーフィンよりもさらにスリリングで、テクニックなどを決めるときにもある程度のコツが必要となります。
そのため、通常のサーフィンよりもさらにスリルを求めたスポーツとして、多くの人たちから愛好されています。