カナダ、ケベックから新しいスポーツが発進されている

カナダのケベックといえば、サーカスの待ちとしても有名で、日本でも数多く後援しているエンターテイメント集団の本拠地があることでも知られています。
そんなカナダ、ケベック州から発信されているスポーツが、ウォールトランポリンというスポーツです。

高さ5mの壁、それにトランポリンの間を縦横無人に行き来する・・・これって誰でも出来るスポーツとはいえないのでは?と思いますが、徐々にこのウォールトランポリン、人気となっているのです。

トランポリンに体操などのアクロバット要素が強いスポーツから派生したウォールトランポリンは、屋根、都市の建物などをよじ登ったり、飛び降りたり、また壁をけって別の建物の壁に飛びつくなど、出来る限り早く動き回るスポーツ、バルクールが原型となっています。

このスポーツを行っているプロアクロバットアスリート、ウォールトランポリンのプロとして活躍されている方にお話を聞くと、普通のトランポリンは自由度が少ない、でもトランポリンに壁が加わったことで、その堅苦しさがなくなり自由度が大きなスポーツになったといいます。

まさしくこのウォールトランポリンの魅力は自由と可能性、トランポリンを利用すれば10m近くをジャンプできるようになるのです。
滞空時間の長いトランポリンの特性を活かし、3回ひねりを行ったり、壁を利用したり、トランポリンにはない自由度で空間を楽しまれています。

ウォールトランポリンは意外に早く生まれている

1980年、ウォールトランポリンはこの時期に誕生しています。
以外に以前から行われてきたスポーツだったのですが、誕生した当時はそれほど流行しなかったといいます。

しかし最近、インターネット上にこの映像が投稿され、その動画が話題となったことでウォールトランポリンが一躍注目されるようになったのです。

ケベックに本拠地を持つあの有名なエンターテイメント集団のほかにも、ケベックを主軸に動く団体は多いのですが、サーカス学校でもこうしたスポーツが行われていたといいます。

サーカス学校ではトランポリン、マットなどが授業用におかれていますが、トランポリンの横にマットを積み上げて壁とトランポリンの間を学生たちが飛び跳ねていたといいます。
これが本当にウォールトランポリンにつながったといえるかどうかわかりませんが、こうしたことが原点になっていたのでは?と話す方もいます。

ウォールトランポリンは、エンターテイメント集団によって大きく広められたのですが、現在、モントリオールのサーカス学校では正式な授業科目として採用されています。

全身を使いタイミングを計ったり、リズムよく飛んだり、逆にリズムをはずしたり、様々な要素が必要なウォールトランポリンは、この先、日本でもトレーニング的に利用するところが出てくるのでは?と感じます。