体1つで行う運動

派手なパフォーマンスを行うスポーツというのは、たいてい何か道具を使用することが多いのですが、パルクールの場合には、何か道具を使用するというわけではありません。
体1つで派手なパフォーマンスを行うのがパルクールですが、パフォーマンスというよりも、体を鍛えるためのトレーニングと言った方が適切でしょう。
パルクールはフリーランニングに似ていますが、フリーランニングはアクロバティックな技を見せるパフォーマンスです。

それに対してパルクールは、特に派手なパフォーマンスは必要ありません。
なぜならフリーランニングは人に技を披露する競技なのに対して、パルクールは誰かに見せるような競技ではないのです。
よって派手なパフォーマンスは一切必要としていないため、移動術とも呼ばれています。

ただし、やっていること自体はそれほど大きく異なっているわけではないので、パルクールであってもかなり見応えはあるでしょう。
技もきちんとありますし、まだ日本ではあまり知られていませんが、現在ではパルクールを教えている教室も存在しています。
興味のある人は調べてみてはいかがでしょうか。

パルクールの技

パルクールには技も存在していますが、どのような技があるのかというと、まずはヴォルトという技を紹介させていただきます。
ヴォルトというのは、ガードレールぐらいの高さの障害物を越えるときに用いる技です。
パルクールの基本的な技であり、ある程度身軽な人であれば、すぐにできるようになるでしょう。

次はウォールランという技ですが、この技は壁を蹴って高く飛ぶ技です。
通常は1回だけ蹴るのですが、慣れてくれば2回から3回蹴ってさらに高く飛ぶこともできるようになるでしょう。
これもそれほど難しい技ではないので、運動が得意な人であれば、すぐできるようになるでしょう。

この2つは比較的簡単ですが、他にもクライムアップと呼ばれている技や、バランスと呼ばれている技もあります。
こちらはウォールランやヴォルトよりは難しいですが、全体で見ると基本的で簡単な技になります。
クライムアップというのは、壁に両手をかけて、腕の力で足を振り上げ、反動を利用して高いところに上がる技です。

多少難易度が高い技なのですが、ある程度練習すれば比較的早めに習得できるでしょう。
バランスは細い塀や手すりと言った場所の上を歩く技で、やはりバランス感覚のある人であれば、わりと簡単に習得できます。
人によっては子供のころに塀の上や手すりの上を歩いて遊んだ経験があるでしょうが、全く同じと思ってよいでしょう。

他にもいろいろな技があるのですが、まずは難易度の低い技をマスターします。
それから難易度の高い技を習得していくのですが、街中で行うのは危険なので、きちんと決められた練習場所で行いましょう。