マリオカートのようなスリルが味わえる!?

大人用の電気三輪車とも呼ばれるドリフトトライクは、自転車をベースにした改造車で、ハンドルとペダルで進む方向を変えられる乗り物です。
通常の自転車や、バイクなどでは難しいドリフト走行をしやすく改造したもので、後ろの2輪部分が塩化ビニール素材で出来ています。
タイヤを使用しておらず、排気ガスも出ないのでエコな乗り物でもあります。
2009年頃からニュージーランドなどで流行してきており、アメリカの「Local Motors」ではドリフトトライクにぴったりなトライクを販売しています。

従来型の場合、自転車のようにペダルが付いている訳ではないので、基本的には坂道を下るか、車にひもなどで括りつけて引っ張ってもらうしかありません。
ですがこれだけでも、傾斜がキツい坂では相当なスピードが出ますので、スリル満点な走りを楽しむ事が出来ます。
ただしあくまで遊び用の乗り物なので、締め切られた空間での走行と安全装備の装着はマストとなります。

オリジナルのドリフトトライクを作ってみるのもあり!

製品として販売されているものもありますが、自作するのを楽しむ時間も人気のようです。
自走機能を取り付けたい場合、基本型のドリフトトライクにエンジンを取り付けて平地でも走る事が出来るように作り変える事も出来ます。

例えばとある海外のライダーは、バイクの事故車を手に入れ、まだ生きているエンジンや足回りなどの部品を使用する事を思いつきました。
トライクのフレームは自作し、フロントの部分は、元のバイクからそのままの状態で取り付けました。
全体の形はトライク、正面から見るとバイク、そして様々なパーツの寄せ合わせといった不思議な乗り物を完成させました。

エンジンはバイクのものなので、750ccという強力なパワーが出ますが、ドリフトも可能という新しい世界に一つしかない乗り物が出来た事に作者は充実感すら覚えたようです。
およそ16の部品から作られるドリフトトライクですが、大手通販サイトでは作製専用のキットも販売されています。

日本におけるドリフトトライク

ドリフトトライクの海外での人気が伝わり、今では日本でも流行し始めています。
国内には日本ドリフトトライク協会なるものがあり、各所でイベントや試乗会を行っています。
アウトドアイベントでは、子供から大人まで楽しめる体験ブースなどもあり、ドリフトトライクの魅力を肌で感じる事が出来ます。

また、一部イベント会社などでは1日レンタルも行っていますので、広いスペースさえあれば気軽に試乗してみる事が出来ます。
日本ではもちろん公道を走らせる事は出来ませんので、閉鎖されたコースなどを使用して走らせます。