【一輪車でオフロードサイクリング】
舗装されていない山道を駆け抜けるオフロードバイクやマウンテンバイクを見たことがある人は多いでしょう。
この2つの乗り物はどちらも2輪です。
しかし、一輪車でオフロードサイクリングをするエクストリームスポーツが存在します。
それが、マウンテン・ユニサイクリングです。
普通の一輪車ではなく、オフロード向けに設計された衝撃に強いがっちりしたフレームと太いタイヤを用いた一輪車を使います。
大自然の中を1輪という不安定な乗り物で進むスリルは、まさにエクストリームです。

【マウンテン一輪車とは】
マウンテン・ユニサイクリングの為の一輪車とは、通常の一輪車よりもオフロード向けに設計されています。
まずはタイヤの大きさです。
通常の一輪車のタイヤのサイズは14インチから18インチくらいです。
しかし、マウンテン一輪車のタイヤサイズは、マウンテンバイクと同じ26インチやさらに大きい29インチとかなり大きめです。
接地面積が大きいため、走破性が高く安定しやすくなります。
ホイールの大きさにより走破性や速さに直結します。
次に、一輪車に手動式ブレーキと変速ギヤがついていることです。
サドルの下についているブレーキを手動で操作して、スピードの調整やホッピングのサポートをします。
右手でブレーキレバーを握り、左手を伸ばしてバランスをとります。
マウンテン・ユニサイクリングの一輪車は、一輪車であるが一輪車ではないような存在です。
小さい頃に一輪車で遊んでいた人も、一輪車に乗ったことがない人も、新感覚の乗り心地が体験できる乗り物でしょう。

【マウンテン一輪車はどこで体験できる?】
マウンテン一輪車は個人でも購入が可能です。
それさえ手に入れれば、どこかの山道でマウンテン・ユニサイクリングを実行することが可能です。
マウンテン一輪車はは、公益社団法人日本一輪車協会のホームページから購入することができます。
Amazon、楽天でも購入が可能ですが、一輪車協会のホームページは自分に合う一輪車の解説も載っているので、一度覗いてみるのも良いかもしれません。
マウンテンバイクに使用されるタイヤを使った特別仕様の一輪車なので、値段は高めです。
普通の一輪車が2万円前後なら、マウンテン一輪車は10万円弱の値段がかかります。

マウンテン一輪車が手に入ったら山道だけでなく、舗装されていない不安定な道や林道などで遊ぶことができます。
最初のうちはブレーキの扱いに手こずるかもしれませんが、慣れれば自由にスピードをコントロールすることができます。
山道を走る時は、岩や木などにぶつかってもケガを軽減できるように、プロテクターやヘルメットを着用しましょう。

【マウンテン・ユニサイクリストの有名人クリス・ホルム】
マウンテン・ユニサイクリングは世界中で遊ばれていますが、その中でも最も有名な人がカナダ人のクリス・ホルムです。
彼は一輪車トライアル競技の創設者でもあり、1999年には彼の名を冠した会社「クリスホルム一輪車」を設立しました。
彼自身12歳の誕生日に一輪車を初めて受け取ってからは一輪車に夢中になり、多くの国を一輪車で旅することもありました。
そんな一輪車への情熱がマウンテン・ユニサイクリングを生み出し、自ら山道を走るための一輪車を作ることになったのです。