タフガイレースについて

タフガイレースは、名前から想像できるようにタフガイのためのレースです。
イギリスで1986年から毎年行われている恒例のレースであり、コース上には21もの危険な障害物が設置されています。
トライアスロよりもさらに過酷であり、有刺鉄線や電線、炎などの障害物があります。
全長12キロのコースで、イギリス中部にあるMr.Mouseの農場というところで開催されます。

池の上のロープを渡ったり、泥の急斜面を登ったり、火の付いた干し草の上を飛び越えたりと、数々の過酷なトラップの中を渡っていきます。
毎年世界から数千人もの参加者があり、中には骨折するような人もいますが、来年も参加したいと思わせるほどの魅力があるようです。

しかもこのレースは、過酷な中をさらに成績が悪いと追加で2周しないといけないというおまけ付きであり、ゴールするためにはおよそ1万4千円を支払わなければいけません。
このような非道なルールがあるにもかかわらず、多くの方が懲りずに参加します。

けが人も多い

過酷なタフガイレースは、当然ながらけが人も多いです。
アスレチックから転倒して骨折、火でやけど、氷の沼で低温火傷、氷の中をくぐり低体温症になるなど、数々の怪我があります。
最大で7,000人参加可能であり、毎年5,000人以上も参加しています。

参加する場合は、1年前にエントリーすると75ポンド、それ以上の場合は120ポンドが参加料となります。
18歳以上から参加可能であり、16歳と17歳の方は親の同伴があれば参加可能です。
参加するとTシャツやメダルがもらえ、参加料には駐車料金も含まれています。
グループ参加や2回目以降の参加者は値引きがあります。
レースは4時間30分でゴールすることが要求され、成績が悪いと前述の追加の周回が科せられます。

レースで集まったお金は慈善団体に寄付され、1回のレースで170,000ポンドほど集まります。
レースでは250以上もの障害物が用意されており、参加前には怪我や死亡した場合は責任は自分にあるという誓約書にサインが求められます。
そして数々の障害物と約12キロに及ぶコースを完走できるのは、参加者の3分の1ほどだそうです。
ゴール前に怪我をしたら、そのまま病院に直行です。

中には仮装して参加する人もおり、映画などのキャラクターに扮しています。
レース参加者の中には、骨折を負ってしまった人もいましたが、迅速に救急スタッフに助けられお礼を言いたい、次回も参加したいと、タフガイレースの魅力にはまってしまうような人も多いです。
日本からも参加可能であり、毎年レースが開催される度に障害物の数は少しずつ増やしていると言うことです。