命がけの危険なスポーツ

ベースジャンプとは、建物や断崖など高所からパラシュートで飛び降りるスポーツのことをいいます。
エクストリームスポーツの1種ですが、非常に危険率が高く、これまでにも死者が多数出ていることでも知られています。

ベースジャンピングのベースとはBuilding(建築物)のB、Antenna(アンテナ塔や人が住んでいないタワー)のA、Span(橋)のS、Earth(断崖)のEをつなげたもので、ビルやアンテナ塔、橋、断崖などから飛び降りるという意味を表しています。

インターネットではベースジャンピングの様子を撮影した動画が数多く公開されていますが、断崖絶壁や高層建築物などから飛び降りるのは、まさに自殺行為。
同じ飛び降りスポーツとして、航空機から飛び降りるスカイダイビングがありますが、空高くからの飛び降りに比べ、いくら高所といっても建築物や崖からの飛び降りは飛行距離が短いため、非常に危険なのです。

本来パラシュートは航空機からの飛び降りを想定して作られており、人への衝撃を和らげるためにゆっくりと開くように作られています。
しかし、飛行距離が短いベースジャンプの場合はパラシュートを素早く開く必要がありますし、パラシュートに何らかのトラブルがあると、命にかかわる事故となります。
また、風に煽られるなどして建物や崖に衝突する可能性もあり、極めて危険なスポーツとされています。

スカイダイビングの場合、死亡率は10万人に1人の割合といわれていますが、ベースジャンプは何と、60人に1人の割合で死者が出ています。
この死亡率の高さをみれば、いかに危険かがわかるのではないでしょうか。

ウイングスーツで空を飛ぶ

近年はパラシュートではなく、ウイングスーツという空を飛ぶためのスーツを来てジャンプするウイングスーツ・ベースジャンピングも盛んに行われています。
ウイングスーツはむささびのように、手と足の間の部分にも布があり、風をはらんで飛ぶように考案されたスーツです。
このスーツは落下速度が時速50~100キロ、水平飛行速度は最大で時速250キロ以上で空中を滑空できるようデザインされています。
このスーツを来てジャンプすると、まるで鳥やスーパーマンのように空を飛ぶことができるのです。
日本人で初めてウイングスーツジャンパーのインストラクターとなった伊藤慎一さんは、ウイングスーツでの滑空で、時速363キロの最高飛行速度、26.9キロの最高水平飛行など、さまざまなギネス記録を更新しています。

空を飛びたい!という夢を実現するベースジャンプ。
冒険心をくすぐられるスポーツですが、命がけであることに違いはありません。
命がけの空中ダイブ、動画をぜひチェックしてみてください!