魅了されるエクストリーム武術!トリッキング

2017年12月にオランダで開催されたトリッキングの世界大会・Hooked2017で、日本人のDaisuke選手が見事優勝を果たしました。

トリッキングとは自分の体を使って行う、アクロバティックな武術。
マーシャルアーツに空手、テコンドー、体操、ブレイクダンスなどさまざまな要素が取り入れられており、バク転や蹴り、ひねり技など、さまざまな技を組み合わせたエクストリーム武術です。

まるで忍者のようなアクションやダンサブルな技など、華麗な見た目から新しいエクストリームスポーツとして、注目を集めています。
ハリウッド映画や舞台など演劇にもトリッキングの選手が起用されるなど、新たなムーブメントとなりそうです。

Hooked2017の会場は超大型体操施設で、世界各地から招待選手やエントリー選手800人が参加。
3日間にわたって開催されました。

優勝に輝いたDaisukeさんは、インタビューで、空中を540度回転しながら蹴り続けるリアル竜巻旋風脚の三連発が決まったのが優勝のポイントとなったと語っています。

Daisukeさんは小学5年生のときにバイオハザードと出会います。
主人公に憧れてアクロバットを始めますが、その後トリッキングに転向。
2016年には日本で実施された3つの全日本大会で優勝を総なめにし、2017年もトリッキングバトルオブジャパン(TBJ)で優勝。
まさに日本トップに輝く選手なのです。
そして、アジア人では不可能といわれていたHookedで優勝を勝ち取り、世界に君臨する絶対的王者となりました。
現在は各地でトリッキングの講師を始め、パフォーマンスイベント、音楽、映像作品などさまざまなメディアでも活躍中。
また、トリッキングの普及やトリッキングによるパフォーマンスなどを行う団体向けトーキョートリッキングモブの代表も務めています。

対戦はもちろん、ダンスのように技を磨くのもあり

トリッキングでは相手選手との対戦も楽しめますし、一人で技を磨くという楽しみ方もできます。
シルクドソレイユやハリウッド映画など、さまざまな分野にもトリッキングは取り入れられており、ダンサーとして活躍する人もいます。
武術の枠を超えて、さまざまな可能性を秘めたエクストリームスポーツといえるでしょう。

トリッキングのアクロバティックな技はまさに驚異的。
技が決まったときは、アクション漫画のヒーローのような気持ちになれる、最高にスカッとするスポーツです。
トリッキングで披露される技は、日々進化しており、より難易度が高いものへと変化しています。
このため、見ているだけでも飽きずに楽しめます。
自分でチャレンジしてみるのもよし、観戦するもよし、トリッキングは新しい形のエキサイティングなスポーツといえるでしょう。