【アームレスリングではない格闘技】
エックスアームとは、アームレスリングに柔術とキックボクシングを融合させた格闘技です。
アメリカの総合格闘技団体であるUFCが立ち上げ、UFC創立者のアート・デイビーが考案した新感覚のエクストリームスポーツです。
アームレスリングといえばいわゆる腕相撲をルールを厳格に決めて競技化したもので、パワー、テクニック、タイミングを競います。
両者が腕を組み合うところまでは、普通のアームレスリングが始まるように見えます。
しかし、レフェリーが試合開始を告げた直後、激しい殴り合いが始まります。
相手が避けようと顔を下げればすかさずキックが入り、相手の腕を取って関節技を決めたりとやりたい放題です。
ともかくアームレスリングとは似て非なるものが、エックスアームなのです。

【エックスアームのルール】
エックスアームのルールは、試合は1分3ラウンド、ラウンド毎に1分の休憩が入ります。
最初に腕を置く台から離れないように台と胴体を鎖で繋ぎます。
手を組み合った状態から、手首のあたりをテープで巻いて固定します。
試合が始まれば動く範囲が制限されて逃げ場がありません。
最初の体勢はアームレスリングと同じような体勢からのスタートですが、試合が始まれば台から腕を離してもOKです。
あとは殴り合い、蹴り合い、技をかけあい、相手をノックダウンさせた者が勝者となります。

【エックスアームの白熱した試合展開】
エックスアームはボクシングと違い、距離をとって体勢を立て直すということができません。
柔術が使えますが、間に台があるため使える技は限られます。
相手は拳の届く射程圏内にいて逃げも隠れもできないので、とにかく相手を殴る、蹴るという白熱した試合を見ることができます。
試合に動きがなくなるとすぐにブーイングが飛ぶアメリカらしい攻撃的な競技です。
オープンフィンガーグローブを使用しているので、それほど大きなケガに繋がることは少ないかと思いますが、技がしっかり決まれば大ダメージは確実です。

【実際にエックスアームをやりたい人は】
エックスアームは正直なところ初心者向けなエクストリームスポーツではありません。
さらに、エックスアームは競技人口が非常に少なく、日本では大会も行われていません。
まだ知名度は低く、発展途上のエクストリームスポーツです。
実際今エックスアームが行われているのは、発祥であるアメリカぐらいです。
今後競技人口が増えたり、ルールがいろいろ決められたりすれば、エックスアームが様々な国で行われるかもしれません。
エックスアームはキックボクシングのような技術とタフネスさが求められます。
大会が開かれているアメリカで出場できるくらい鍛えてみるのはいかがでしょうか。